誰も話さないオタクとお金の話(派遣OLさん編)

誰も話さないオタクとお金の話(ようこそ地獄の入り口へ)の反響が(少し)あったので少しは書こうかなと。今回はケース別にペルソナで具体的な形で記載したいと思う。

派遣OLさん(ペルソナ)
年齢:27歳【派遣OL社会人歴4年:目現在の現場3年目】
手取年収:240万(週5日・月残業30時間・残業代無し)
出身・家庭構成:東北地方西部中心都市より1時間(父60歳・母55歳・妹25歳【結婚済】)
プロフィール:私立女子中学・高校と進学。短大・貿易学部へ進学。卒業後正社員として就職をするがブラック企業。精神を病み退職、その後派遣会社に登録、今に至る。
一人暮らし・通院費用と趣味へお金を回したいので築35年の木造アパートで家賃を抑えている。
趣味:漫画・小説(ジャンプ系・BL系全般)ゲーム(KH・BASARA・刀剣乱舞)スマホゲーム(Mマス)

ここでこのペルソナの具体的な月辺りの収支を

OL

特にこれといった贅沢をしているわけでもなくちょっとだけ趣味への出費が多いぐらいですね。
ローンは友人との同人即売会関連の旅行とスーツ・冬服などリボ払い。雑費が男性より多いのは勤務用衣類や化粧品な日用必要雑貨が多いためです。このペルソナの将来への懸念と状況判断をいくつか挙げてみよう。

普通の生活に潜む罠
職もあり特に無駄遣いをしているわけでもなく、趣味のために節制も行い、真面目に働いている。趣味へかけている費用も月収の15%前後で多すぎるわけではない。
一見、安定したオタクライフを過越しているように感じられる。しかし…

リボ払いの危険性
ローンのリボルビング払い(リボ払い)というのをご存知だろうか。リボ払いとは支払残高(返済しなければならない金額)に応じて月々あらかじめ決められた額を返済する方法です。詳しく知りたい人はネットの叡智をググってね。簡単に違いを書くと

・分割払い
何回払いにするかを指定して手数料を加えた金額がその月の支払額となる。
・リボ払いは
支払いをあらかじめ定められた方法で算定して毎月ほぼ一定の額にする。

月々自分で決めた額を払えば返済期限等も無いので支払いはとても楽。しかしこれが罠。分割払いは「回数」で返済するので3回払いなら3ヶ月で返済は完了だが、リボ払いは毎月固定の金額を返済するだけなので固定返済額以上の買い物をリボ払いで続けると返済が進むどころが、むしろ借金がどんどん増えていくことになります。これが俗に言う借金地獄である。
リボ払いの危険な罠!なぜ10万円の借金完済まで3年もかかるのか?

もし病気になってしまったら
生きている以上、大小何かしらの病気や怪我をするリスクを抱えている。しかしそういう非日常的な出来事を想定できていない人は多い。このペルソナの場合はどうだろうか。彼女は日常安定した生活をおくっているが非日常リスクに関して希薄ではないだろうか。
例えば彼女がもし大病を患って入院した際どうなるであろう。派遣会社による健康保険があるため医療費リスクは緩和されるとして、働けない場合はここで収入が途切れる。そうなると彼女には毎月の固定支払分(毎月のローンと家賃)の不払いが発生する。
“アラサー3大疾病”を発表! 20代後半からリスクが高まる病気とは

家賃不払いはどうなるか
万が一の病気になった際、収入が途絶えるため家賃を支払いが滞る。これは事前に管理会社に連絡を行えば一定期間は酌量される。あまり知られてない事だが、その連絡を行わない場合はこんな順序で進んでいく。

・電話がかかってくる。
当月だと普通に現在どうなっているかを確認する電話がかかってきます。
・手紙(内容証明郵便)が送られてくる
1ヶ月前後で内容証明郵便というのは手紙をいつ誰が誰に出したのかを郵便局が証明してくれるもので「そんな手紙は知らない」と法的に言い逃れできなくなるものです。
・訪問してくる
3ヶ月ぐらい滞納すると管理会社、もしくは代行会社の人が訪問してきます。そこで会えれば今後の支払いの話になったりします。
・連帯保証人に連絡がくる
だいたい手紙が行く頃にはこちらにも連絡が行きます。最近は連帯保証人無しの賃貸物件も多いので、その際は連帯保証代理会社に行きます。その場合はローン不払いと同じような措置が行われるでしょう。

最終的に日本の法律では住んでいる側が強いため、数ヶ月の滞納程度で強制的な立ち退きということはまず発生しませんが、支払い能力がなくなった場合は連帯保証人へ請求が行った後、一定期間経過後立ち退きとなります。

ローン不払いはどうなるの
これも段階的に早めに連絡を行えばある程度酌量される。こちらも対応を行わなかった場合は以下のように話が進んでいく。

・手紙が送られてくる
1週間ぐらいで再引きとし日の案内が来るらしいです。
・電話もくる
ここらへんは家賃と変わらない感じですね。
・強制退会&他の会社のクレジットカードも強制退会&今後作れなくなる。
カードがもちろん使えなくなります。仕方ないですね。ちなみにここから地獄です。個人信用情報というのは各会社で共有しているものです。そこに「支払いの延滞・強制解約」という情報が追加されます。となると「この人は信用できない」という社会的なレッテルがプレゼントされます。
・今後住宅ローンや賃貸物件の借り入れが困難になる
個人信用情報は銀行にももちろん共有されています。となるとローンの借り入れの際にチェックされ申請が通らなくなります。これに加え賃貸会社にも共有されることもあり、今後の賃貸も難しくなります。
・裁判所から支払督促状が届きます。
これで支払われない場合は預金口座をはじめ資産価値のある持ち物などの差し押さえとなります。俗にいう強制執行です。

事前に連絡を行うことで遅延措置は行われますが個人信用情報に「支払いの延滞」がついてしまう事は避けられないでしょう。
漫画などに出てくる取り立て屋みたいなのは現れません。しかし淡々と冷酷に執り行われます。貸す時には契約書に凄い小さい文字で書いてありますが、こんなリスクは誰も面と向かって教えてくれませんね。これが隠された地獄です。

最終的にどうなるか
このペルソナは自分で対応するための金銭的用意が無いため、親の庇護を受けるため実家に帰ることが予想される。そしてローンも家賃の滞納も連帯保証人である親が請け負う事となる。「病気なのだから仕方がない」と捉えるか「自分で備えることができたのではないか」と捉えるか、みなさんはどう思いますか。

無いとはいえないリスクに備える
このように今の日本ではたった1回の不運で転がるように落ちてしまう可能性がたくさん転がっている。まるで戦争時の対人地雷のように。しかも頻繁にその地雷原を天国の入り口のように公共メディアが勧めてくる。そして地雷原で地雷を踏んでしまった人間は、こう言われる「知らなかったお前が悪い」と。
ここまで「じゃあ保険に入ろう」と思う方も多いだろう。しかしここにも罠が隠されている事がある。それはまた何れ書きたいと思う。

現代の地獄は甘い香りや綺麗なグラデーションで緻密に隠されている。
オタクは純粋で傷つきやすく興味のない情報を遮断的になる人が多い。だからこそ自分を守るための知識を備え、リスクへ対応を。

救済編:継続して増やしてきます。
誰も話さないオタクとお金の話(救済:結婚編)

SNSでもご購読できます。

コメントを残す

*